画像の背景を透明にする方法 （Photoshop Elements 10）
内容 （What's Covered）
この文書では、Adobe Photoshop Elements で背景が透明な画像を作成する方法について説明します。画像の背景を透明にするには、新規作成の際に設定するほかに、編集中に変更することが可能です。背景の透明な部分は、初期設定ではグレーと白のチェック柄で表示されます。
A. カンバスカラーを透明にする
画像を新規作成する際に、「新規」ダイアログボックスであらかじめ背景を透明に設定することができます。「カンバスカラー」から 「透明」を選択すると、背景となるレイヤーが透明になります。
- Photoshop Elements を起動し、編集モードを選択します。
- ファイル／新規／白紙ファイル を選択します。
- 新規 ダイアログボックスの「カンバスカラー」項目で「透明」を選択し、他項目を指定して「OK」をクリックします。
- 背景が透明の新規ファイルが作成されます。
B. マジック抽出機能を使用する
マジック抽出機能では、指定した描画領域と背景領域の外観に基づいて正確に範囲を選択できます。元の写真を変更せずにオブジェクトを抽出することができるので、他の背景に重ね合わせることができます。また、抽出した画像をファイルとして保存すると何度でも繰り返し使用することが可能です。
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- Photoshop Elements を編集モードで起動します。
- ファイル／開く から透明にしたい部分のある画像を選択して開きます。
- イメージ／マジック抽出 を選択します。
- 抽出したい領域を描画ブラシでクリックするかドット（点）を付け、除外したい領域を背景ブラシでクリックするかドット（点）を付け、「OK」をクリックします。
※ 「プレビュー」ボタンで現在指定している選択範囲を確認することもできます。 - 指定した領域が抽出され、背景が削除されて透明になります。
C. 背景消しゴムツールを使用する
背景消しゴムツールは、カラーピクセルを透明ピクセルに変換します。慎重に使用することで、残す部分のエッジを維持しながら、背景を消去することができます。
- Photoshop Elements を編集モードで起動します。
- ファイル／開く から透明にしたい部分のある画像を選択して開きます。
- ツールボックスから「背景消しゴムツール」を選択します。
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ブラシプリセット ： ピッカーサイズ、直径、硬さ、間隔など、ブラシのプリセットを設定します。ポップアップスライダーをドラッグするか、テキストボックスに値を入力します。
制限 ： 「隣接」を選択すると、ホットスポットのカラーを含んでいて隣接している領域だけが消去されます。「隣接されていない」を選択すると、ホットスポットのカラーと近似する円の中のピクセルが消去されます。
許容値 ： ピクセルがどの程度ホットスポットのカラーに近似していればツールが適用されるかを定義します。許容値を低く設定すると、ホットスポットのカラーに非常に近いカラー領域だけが消去されます。許容値が高いと、消去されるカラーの範囲が大きくなります。
※ 円形のポインタの中の十字は、ツールのホットスポットを示しています。ポインタをドラッグすると、円の中のピクセルとホットスポットの下のピクセルに近似するカラー値のピクセルが消去されます。円が描画オブジェクトに重なった場合でも、ホットスポットのピクセルに近似するピクセルがなければ、描画オブジェクトは消去されません。
D. マジック消しゴムツールを使用する
マジック消しゴムツールは、すべての近似ピクセルを透明、または背景色に変更します。現在のレイヤー上で隣接しているピクセルだけを消去するか、レイヤー上のすべての近似ピクセルを消去するかを選択できます。また、許容値の設定では、クリックしたピクセルと非常に近いカラー値のピクセルだけを消去するか、広いカラー範囲のピクセルを消去するか設定できます。
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- Photoshop Elements を編集モードで起動します。
- ファイル／開く から透明にしたい部分のある画像を選択して開きます。
- ツールボックスから「マジック消しゴムツール」を選択します。
- オプションバーで、許容値や不透明度を設定します。
許容値 ： 消去する色の範囲を定義します。許容値を低く設定すると、クリックしたピクセルと非常に近いカラー値の範囲内のピクセルだけが消去されます。許容値を高く設定すると、広いカラー範囲のピクセルが消去されます。
アンチエイリアス ： 消去する領域のエッジを滑らかにし、エッジをより自然に見えるようにします。
隣接 ： クリックしたピクセルに隣り合うピクセルだけが消去されます。画像内にあるカラー値の近いピクセルをすべて消去するには、このオプションの選択を解除します。
全レイヤーを対象 ： すべての表示レイヤーからのデータを組み合わせて、消去するカラーをサンプルします。アクティブレイヤーのピクセルだけを消去する場合は、このオプションの選択を解除します。
不透明度 ： 消去の度合いを定義します。不透明度を 100 ％にすると、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では完全に透明になり、ロックされたレイヤー上では背景色になります。不透明度が低いと、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では半透明になり、ロックされたレイヤー上では背景色で半透明にペイントされます。
- 消去する領域をクリックして、削除していきます。
E. 消しゴムツールを使用する
消しゴムツール は、ドラッグした部分のピクセルを消去するツールです。背景レイヤーや透明度がロックされたレイヤーでは、消去された部分は背景色に変わり、それ以外のレイヤーでは、ピクセルが消去された部分は透明になります。
- Photoshop Elements を編集モードで起動します。
- ファイル／開く から透明にしたい部分のある画像を選択して開きます。
- ツールボックスから「消しゴムツール」を選択します。
ブラシピッカー ： ブラシ先端を設定します。ブラシサンプルの横にある矢印をクリックしてブラシポップアップメニューからブラシのカテゴリを選択し、使用するブラシのサムネールを選択します。
サイズ ： ブラシのサイズをピクセル数で設定します。サイズポップアップスライダーをドラッグするか、テキストボックスにサイズを入力します。
モード ： 「ブラシ」モードを使用すると、ブラシツールの特性が使用され、ソフトな線で消去することができます。「鉛筆」モードを使用すると、鉛筆のようにハードな線で消去されます。「ブロック」モードを使用すると、はっきりした輪郭の 16 ピクセルの四角形が消しゴムとして使用されます。
不透明度 ： 消去の度合いを定義します。不透明度を 100 ％にすると、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では完全に透明になり、背景レイヤー上では背景色になります。不透明度が低いと、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では半透明になり、背景レイヤー上では背景色で半透明にペイントされます（オプションバーでモードに「ブロック」が選択されている場合は、「不透明度」オプションを使用できません）。
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